
郷土に根差した発酵食品を観光誘客に生かす「発酵ツーリズム」が各地で広がっている。製造元が多い愛知県は、「うまみ県」を掲げて発酵食文化を広めるキャンペーンを展開。しょうゆやみりんの生産量が全国一の千葉県も大阪・関西万博に出展するなど魅力の発信に力を入れている。(中部支社 桑田睦子) 【写真】短パン姿でみそ樽をのぞきこむ外国人客
「うちの八丁みそはチーズのような味。2年以上かけて造っています」。1337年創業の老舗で、海外20か国以上と取引する「まるや八丁味噌」(愛知県岡崎市)の蔵で9月、浅井信太郎社長(76)が、外国人ツアー客に製造工程などを説明した。
約30人が参加し、振る舞われたみそ汁に「うまみがある」などと感嘆の声が上がった。米国から訪れたダニエル・シスナスキーさん(73)は「伝統が受け継がれているのが印象深い。日本の奥深さを知りたければここに来るといいよ」と喜んだ。
健康志向の高まりを背景に発酵食品に注目が集まり、近年は海外の料理人も見学に来る。浅井社長は「160年以上前から使う木おけにも関心を持ってもらえる。道具を大切にする日本の文化も伝えたい」と話す。
発酵食品を観光資源にしようと愛知県は昨年、県内41市町村、業界団体などと振興協議会を発足。今年9月には、世界最大級の旅の見本市「ツーリズムEXPOジャパン」に出展してみそやしょうゆを売り込んだ。
協議会では、発酵食メニューを提供する飲食店の登録制度を設け、事業者の伴走支援も行う。来秋は45の国・地域が参加するアジア・アジアパラ競技大会の開催も控え、県の担当者は「発酵ツーリズムを観光の柱のひとつに」と力を込める。
中小企業の多い製造業者の振興も狙いのひとつで、解説の多言語化などの支援を受ける「澤田酒造」(同県常滑市)には、中部国際空港便がある香港や台湾、シンガポールから旅行客が訪れるようになった。趣ある酒蔵で昔ながらの製法を説明すると喜ばれるという。
水運をいかして発酵文化が発展した千葉県は8月、「発酵県ちば」をテーマに大阪・関西万博に出展した。5日間で約7万8000人が訪れ、万博オリジナルメニューのイチゴと白みりんのかき氷などに行列ができた。県は地元の発酵食を国内外に広く発信するためのロゴマークを一般公募で製作し、近く公表予定だ。
醸造業が盛んで「美を醸すふくしま」をうたう福島県も9月、旅行ガイド本「ことりっぷ」とタイアップして発酵関連の施設を紹介する冊子を刊行。6月にはしょうゆやワインの産地を列車で巡るツアーも試験的に実施した。ターゲットは女性だったが、男性の参加も多く、県観光交流課は「性別や年代を問わずニーズを感じた」とし、旅行会社に企画を売り込む考えだ。
発酵ツーリズムに詳しい日本観光研究学会の近藤政幸氏は「発酵食文化は各地にあり、それぞれに集客チャンスがある」とし、「製造体験や食事を通じて、地元の人との交流機会を作ったり、歴史を語れる人材を養成したりと、地域ぐるみで発信することで集客力が増し、街の再生にもつながる」と話している。
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